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石川県の建築会社「中部ジェイ・シィ」のブログ

たてもの探訪【福井県年縞博物館】

福井県若狭町にある三方五湖。その三方五湖の一つ水月湖のほとりに昨年「福井県年稿(ねんこう)博物館」がオープンしました。

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年稿(ねんこう)とは湖底にたまるプランクトンなどの堆積物が層になっているもので、一年に一層形成されます。ここ水月湖の年稿は7万年分が連続して堆積している世界でも非常に珍しい年稿とのこと。

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7万年目までずらっと並ぶ年稿は、長さ45m。この年稿の中の物質を調べることで当時の気候や周辺環境を調べることができます。現在に至る気温の変化や火山の噴火などの履歴もこの年稿に刻まれているとのこと。

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大きな梁を利用したベンチや、年稿を採取する際に使用したロッドと同じ径の鉄柱など、マニアックなところも。

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博物館の一部はカフェになっていて、天気の良い日は水月湖がきれいに見えるそうです。

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7万年の歴史が長すぎてピンときませんでしたが、係員の方の説明が非常に面白く予定時刻を大幅に超えて見学してしまいました。明るい時間にいったのに、写真はちょっと暗めになっているのはそのため。この水月湖の年稿は世界の年代測定に利用されるなど、地球の物差しとして知られているそうです。

年稿ケーキや年稿ネクタイがあったのですが、年稿USBなんかも面白いのではないかと思いました。