価値ある住まいをデザインする

石川県の建築会社「中部ジェイ・シィ」のブログ

窓の役割について

今回は窓について。開口部とも言いますが大きく3つの働きがあります。①風を取り入れる②光を取り入れる③景色を取り入れる。中にはFIX窓と言って開かない窓や、すりガラスや型ガラスといって外から見えないようになっている窓もあります。

①風を取り入れる窓は縦すべり窓が有効です。風を受けると効率的に室内に風を流すことができる窓です。自然の力で涼しさや空気の入れ替えができるのでお得。また、高い位置に窓を付けると低い窓からの空気が抜ける『重力換気』が起こるので、こういった方法も効果的です。

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②光を取り入れる際には太陽光の角度に注意する必要があります。南面の大開口は明るさを取り入れる点では良いですが、夏場は日射を入れ過ぎると室内がオーバーヒートし暑くなってしまいます。よって、ひさしを付ける、カーテンやロールスクリーンなど日射遮蔽の方法を考えておかなければいけません。

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③景色を取り入れる点については建物の配置の時点から考える必要があります。その敷地で気持ちの良い景色がどこになるか、リビングから眺めるのか、ダイニングからなのか等暮らし方にも大きく影響してくるので、事前の敷地調査がカギになります。

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窓からの視線の抜けがあると、室内をより広く開放的に感じることができます。敷地の周辺環境によりますが、窓の外の景色まで暮らしに取り入れるとより豊かな空間になります。

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現在、金沢市のウッドパーク入江にて建築中のモデルハウス。大工工事がほぼ終わり、いよいよ内装工事に入っていきます。

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こちらは住宅街の中ということで、周辺の景色を取り込むことが難しい敷地。そのような条件の中でも外とつながるように計画しています。オープンまで一か月ちょっととなりますが、まだ決めていないことがチラホラ。

かなり焦っている今日この頃です。