価値ある住まいをデザインする

石川県の建築会社「中部ジェイ・シィ」のブログ

素材について【和紙】

ウッドパーク入江で展示しているモデルハウスの低い天井部分に使用した和紙。マットな質感で光を柔らかく反射してくれます。

こちらは寝室に用いた施工事例。ジョイント部分を重ね貼りすることによる縦ラインがポイント。濃い色を用いるとかなり落ち着いた表情になります。

これらの和紙は福井の越前和紙を使った「玉紙」という素材。紙の素材感をそのままに紙本来の調湿効果に加えて耐久性も持たせてあります。それがこの撥水性。

水を落とすと水玉になってしまうくらいの撥水性があります。

こちらは手すき和紙でより素材感がありますが、こちらもちゃんと撥水します。

自然素材を用いる場合、耐久性に気を付けて使い分けをしたりすることがありますが、このように新たな機能が加わることで、より幅の広い使い方ができるようになる場合もあります。

 

この越前和紙は古い歴史があり室町時代には紙産業の組合が出来ていたとのこと。明治時代の日本最初のお札にも越前和紙が使用されたそうです。

このように素材の歴史を知ることで、今まではただの紙と思っていたものがとても貴重なものに感じられました。ということで、お値段も通常のクロスに比べると紙一重というわけにはいきませんが。