ここは福島県のいわき市。茫々たる荒地のように見えるこの場所はかつては住宅が立ち並んでいました。
東日本大震災から3年が経ちますが、沿岸部ではこのような光景がいまだに見られます。
津波で流出した家屋の基礎だけが見られます。残った基礎を撤去するための工事が
いたるところで行われていました。
中には津波の被害をとどめたまま残っている家屋もあります。福島県は福島第一原発の事故
によって他の地域より復興が遅れているとのこと。
海岸では津波を防ぐための防潮堤を築く工事が行われていました。7mの高さになるために
今までのように海が見える風景ではなくなります。
現地の方の話によると原発の立ち入りが制限されている地域では、津波の被害が未だにそのまま残っているそうです。
また風評被害やマスコミによって事実とは異なる報道がなされ、津波の被害に加えて
さらに苦しい状況に置かれたことなど、震災が過去のものではなく現在も生活に影響を
及ぼしていることを痛感しました。
私たちにできる復興とは何かとの問いに「震災を忘れないで欲しい」とのことでした。
東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするととももに、災害に対する意識や備えを
今一度考えてみる機会ではないでしょうか。