価値ある住まいをデザインする

石川県の建築会社「中部ジェイ・シィ」のブログ

光と影

以前訪れた民家園にて。手前の板の間は暗く、奥の座敷は明るく。光と影があることで奥行が感じられます。手前の部屋の黒い床と壁に比べ、奥の座敷は畳とふすまによって光が広がっています。このように素材が違うことで、光の広がり方が異なり、それが奥行感にも。

こちらは弊社入江モデルの玄関。格子から入る夕方の光はこんな感じになります。天井の和紙に格子状の光が広がっていきます。この時間のこの場所がけっこう好きです。

リビングでは奥の階段の上にある開口部(窓のことを最近カッコつけてこう呼ぶ)からの光が珪藻土の壁面を伝って、ほんのりと1階に降りてきます。特に午前中が良い感じ。普段の暮らしでは昼間照明をつけることはあまりないと思われるので、普段からこのように光を感じながら暮らすことになります。

窓から入ってくる光は窓の付け方はもとより素材によっても大きく変わります。暮らしの中の陰影が豊かな空間を生むのではないでしょうか?

 

今度、雑誌の取材で入江モデルの撮影があるのですが、是非午前中に撮影してくださいと言いました。できるなら照明も消して撮影して欲しいと思っています。出来上がりがどうなるかは神のみぞ知る。