かつて学生の時に、建築家でもある教授に質問しました。「先生にとって家とは何ですか?」と。それに対して「家とは帰るところだよ」との言葉がずっと残っています。世の中には様々な建築がありますが、帰るための建築は家になるのかもしれません。
長く帰り続ける場所であるためには家はどうあるべきか。そう自問しながら仕事に携わっています。
能登では多くの帰る場所が失われ、今もなお避難所での生活を余儀なくされている方々が大勢います。
仕事を通じて今我々ができることは、安心で安全な帰り続けることができる場所を作ることだと考えています。