価値ある住まいをデザインする

石川県の建築会社「中部ジェイ・シィ」のブログ

協働(きょうどう)作業

金沢市で建築中のお住まい。室内のクリーニングが終わり完成状態に。建築は多くの職人さんが関わりますがあうんの呼吸の「協働」作業で職人さん同士の連携が必要になります。

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その一例として。リビングのTV台と収納は造作で家具屋さんが作っていますが、天井のシナベニヤを貼るのは大工さん。収納部分の手掛けのセンターに合わせて、天井のシナベニヤの目地と言われるラインが通っています。

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収納の扉の開け閉めの寸法に合わせて、シナベニヤをサイズ調整し目地が合うようにしています。シナベニヤはロットが違うと風合いが変わるので、同じロットで仕入れたものを大工さんと家具屋さんで製作してもらっています。

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こちらは階段のアイアン手すりの支柱。スッキリと見えるよう上からビスでとめるのではなく、階段に刺すようにとめています。アイアン職人さんと大工さんの協働ですが、少しでもアイアン手すりの精度が悪いと入らず、また階段の段板の掘り込みが少しでも大きいと、隙間ができてカッコ悪い。1ミリのズレも許されない精度です。アイアン職人さんと大工さんの協働作業。

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と、あまり気づかれない地味な部分ですが職人さん同士がお互いの技量を持ち寄って、ひとつの住まいを作り上げています。

飲み会の席で職人さんから「あそこの納め(細部の施工)は難儀したぞいね~!」と言われることも、また楽しからずや。