価値ある住まいをデザインする

石川県の建築会社「中部ジェイ・シィ」のブログ

たてもの探訪「関宿」から

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

お正月のお休みを利用して三重県に。訪れたのは関宿(せきじゅく)。昔の東海道の宿場町です。

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江戸時代から明治時代にかけて建てられた家々が200軒ほど残っている場所で、昔はお伊勢参りや参勤交代などで賑わっていた宿場町です。

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このような瓦の街並みが1.8キロほど続く歩きがいのある街並みです。通りの左右にずらりと並ぶ町家は現役の住宅や店舗で、まさしくサスティナブル。このように長い街並みの中で、場所によって特色がそれぞれあるようです。

東海道の宿場町として残っている場所は数少なく、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

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こちらは銀行ですが、ATMコーナーではなく

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「現金自動取扱所」の表記。渋い。

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こちらの郵便局では敵の侵入を防ぐためか、ずらりと柵がしてありました。

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こちらは歴史資料館。玉屋という旅籠だったそうで、今見ても壁の丸窓の模様がカッコ良い。

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このように建物が長く残る要因には、災害や戦災を免れている。構造的に丈夫である。残していきたい魅力がある。などの要因があります。スクラップ&ビルドと言われる現代の住宅の在り方は、建物そのものの魅力を考えることが重要であるのかもしれません。