師走ということで今年一年を振り返り、写真を見返して思い出にひたっていると発見しました。せっかく行ったのにブログにアップし忘れていたものを。東京の上野にある「国立西洋美術館」。世界遺産「ル・コルビュジエの建築作品」のひとつです。フランス人のル・コルビュジエは世界三大巨匠の一人として、近代建築に多大な功績をのこした建築家です。石造りの建物が盛んなヨーロッパで当時はまだ新しい鉄筋コンクリートを使って、建物を地面から持ち上げたような建物を見た人はおったまげたことでしょう。
左側のガラスからの光が絵画を照らしています。昔は天窓から入る自然光をとり入れて照らしたそうですが、現在は照明が組み込まれています。写真ではわかりにくいですが、大げさに言えば絵だけが浮いているような感じに見えます。
天窓からの光が入ってくる吹き抜け。荘厳な感じのする空間です。ル・コルビュジエは光と影を感じる設計が巧みだそうです。
建物の話ばかりになりましたが、こちらの新館には有名な睡蓮の絵がかけてありました。結構普通に。ちなみに新館はお弟子さんの前川國男氏設計になっております。
コルビュジエの建築はこのように重厚な感じがするものがあるかと思えば、スタイリッシュな宇宙船のようなものがあったり、地面から生えてきたキノコのようなものがあったりと非常に多彩です。また、家具のデザイナーとしても知られており、ロビーなどにコルビュジエがデザインしたカッコ良い椅子が置いてあると、ご利益があるような気がしてたっぷり座ってしまいます。今年もご利益はなかったようです。