前回のブログで鉄平石(てっぺいせき)について触れましたが、もう一度見たくなり行ってきたのが長野県茅野市にある「神長官守矢資料館」(じんちょうかんもりやしりょうかん)。屋根には鉄平石と天然スレートが使用してありました。なんでも天然スレートは東京駅に使用してあるものと同じものだそうで、入手が困難なので普段は使えないとのこと。鉄平石は諏訪地方で採れる石ですが、昔は漬物石に良く使っていたそうです。
中は土で仕上げられた壁になっており、まるで洞窟のような感じです。吊り橋のような階段の奥は資料室となっており、普段は公開していないので入れなくなっていました。この吊り橋は電動になっていて上げ下ろしを見せてくれました。なんともユニーク。
建物の裏手を登っていくとなんということでしょう!増えていました。以前はひとつだったヘンテコリン(失礼)な建物が3つも!
「空飛ぶ泥舟」。ワイヤーで吊ってありふらふらしそう。
左が「低過庵(ひくすぎあん)」。銅板で葺いてある屋根はスライドするそうです。右の「高過庵(たかすぎあん)」は世界の危険な建物TOP10?に選ばれているようです。この三つの建物はすべて茶室。どんなお茶会になるのか興味が出てきます。
設計した藤森照信先生は外国でもこのような建物を建てているらしく、これらの建物を見学しに外国の方も来られるそうです。滋賀県の近江八幡市にあるバームクーヘン屋さんのお店「ラ コリーナ近江八幡」。この藤森先生が手掛けた大規模な建築になっています。興味がある方はぜひ訪ねられてはいかがかと。ものすごいことになっています・・・。
ちなみに弊社ではこのような建物の注文はお受けできかねますので、ご了承ください。