昨年紅葉の時期に訪れた京都の蓮華寺(れんげじ)。建築家の吉村順三先生がよく訪れたという郊外にひっそりととあるお寺です。その昔、加賀藩の家老であった今枝近義が再興したという歴史があります。門をくぐり静寂に包まれたアプローチに。石畳のアプローチの幅は人がぎりぎりすれ違える感じ。
座敷から庭を眺めると、苔や木々と紅葉のコントラストが非常にきれいでした。落ち葉は落ちておらず、とても丁寧に手入れされているのがわかります。柱の間隔や寸法はこの庭が美しく見えるよう緻密に計算されているとのこと。
話は変わりますが、若手社員に「昔の建築から学ぶことがたくさんある」と常日頃から言っていたところ。
若手クン「詫び錆びって何なんスか?」といきなりの質問。
私「それは、あれや。あれ。古いお寺とか行くと何だか良いなぁ。とか感じることはない?そんな感じ。」(半ば説明になってない)
若手クン「あー、エモいってことっスね!!」
私「え、エモい!?ま、まぁ、エモいってことだ。(エモいって何だ??)」
と、まぁこんな感じで自分の知識や説明力の無さを痛感する今日この頃。自分がしっかりと勉強しなければ、と思い知らされています。