価値ある住まいをデザインする

石川県の建築会社「中部ジェイ・シィ」のブログ

たてもの探訪「立石寺(りっしゃくじ)」

久しぶりの東北。山形県山形市にある天台宗立石寺(りっしゃくじ)。通称は山寺(やまでら)と呼ばれ親しまれています。松尾芭蕉が「閑さや岩にしみいる蝉の声」の俳句を詠んだ場所でもあります。こちらの山門がスタート地点で、頂上にある奥の院を目指します。

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頂上にある奥の院。ここまで来るのに1015段の階段を上がってくることになります。途中で写真を撮る余裕はないくらい、延々と階段を上ってきました。

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振り返ると屋根がところどころに見え、ちょっと見たところわからないのですが向こうの崖の途中にも建物が。

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傾斜地に建てられた建物群。なかなか凄い光景です。その中に畑があったりするのがまたビックリ。

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奥の院から少しくだっていくと右側に開山堂、左手の赤い建物は納経堂といってお経を納めたお堂。山寺の象徴的な光景です。

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このような傾斜地に建物が沢山建っているのは、なかなか珍しい光景ではないかと思います。頂上に至るまでにかなりの体力を消耗しますが、これも修行だと思って上ってみれば感無量です。階段の手すりがなければ多分登頂できなかったと思います。山を下った直後に大雨に。日頃の行いが良いのが幸いしました。

6/4~6/5 輪島市門前町にて完成内見会開催!

6/4(土)5(日)10:00~17:00。輪島市門前町千代にて完成内見会を開催いたします。高台に建つ平屋のお住まい。

「ちょこん」という言葉がピッタリに感じられるくらいかわいらしい佇まい。外壁はこの地域の街並みに合わせて板張りに。

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リビングの大きな窓からは海が広がります。勾配天井の構造部分の登り梁を意匠的にそのまま見せる仕上げ。事前に見え方を考えながら登り梁の配置や寸法を細かく検討しました。

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壁内に引き込まれた障子を閉めるとこのような空間に。閉じるシーンと開くシーンで雰囲気が変わります。

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場所は輪島市門前町千代。ハイディワイナリーさんやビューサンセットへ続く道の途中になります。事前予約制となっておりますので、TELまたはお問い合わせフォームよりご予約ください。

お問い合わせはこちらから

http://www.chubu-jc.com/private-viewing/3067/

また、内見会場の近くの見どころを探してきました。

まずはヤセの断崖と義経の舟隠し。こちらの舟隠しは源義経が舟を隠したと伝わる場所ですが、かなりの高さがありけっこうな恐怖を感じました。。

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さらにトトロ岩。国道249号沿いに突然あらわれますが、かなり大きいです。チビッ子が喜ぶか泣き出すかの二者択一と思われます。

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阿岸本誓寺(あぎしほんせいじ)。真宗寺院としては能登最古、最大と言われる建物。日本三大茅葺屋根のひとつであり、その名にふさわしいスタイリッシュな茅葺屋根となっています。

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ワイン醸造所のハイディワイナリーは内見会場からすぐ近く。醸造所やワイナリー見学、テイスティングも楽しめるそうです。併設された人気のレストランは休日はけっこう混雑しているとのこと。

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内見会場から車で10分ほどにある總持寺祖院(そうじじそいん)。曹洞宗大本山として約700年前に開創されました。大きな建物で構成されている境内はとても清浄な気持ちになれます。

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境内の一角でアンブレラスカイの展示があります。

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ちなみにこれらを3時間ほどで見て回りそのあと輪島まで。ちなみに伝統環境保存区域の黒島地区も車で5分ほどのところなので、能登の観光がてらお立ち寄りいただければと思います。

木ブーム再燃か。

モデルハウス「環の里」。背景に緑があるとなんだか良いなぁと思いながら。

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今年で5年目のモデルハウスでは庭の木々も少しづつ大きくなってきています。この時期の緑はとてもキレイです。

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庭に置いてある石に誰かが集めたどんぐり。このどんぐりはコナラの木から落ちたものです。

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どんぐりから芽が出てきていました。このような光景を見ると血が騒ぐのは私だけでしょうか?

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以前のモデルハウスでは、木の量産化と称して空地を利用していろんな木を植えていた事があります。モミジや桜、クヌギケヤキなどなど。

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久々にコナラの量産化計画を始めてみようと思います。

前回はやり過ぎてモデルハウスがいろんな木でいっぱいになり、会社から怒られたので、今回は慎重に行きたいと思います!

2022 ウッドパーク入江分譲開始!

金沢市入江3丁目にて造成工事を行っている「ウッドパーク入江」。全45区画が宅地分譲されます。金沢市内でも中心部に属する地域での大きな街並みの計画です。新たに地区計画が設定されており、統一されたきれいな街並みを目指しています。

現在はこんな感じです。

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弊社では2区画の分譲地と1棟の展示モデルハウスの建築を予定しており今年10月の住宅展に出展する予定です。

南向きの4号地

4号地

こちらは東向きの10号地

10号地

そしてモデルハウスを建築するのはこちらの26号地

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この弊社の入江モデルハウスですが、なんとまだ詳細が決まっていないという恐ろしい事態になっています。

10月の完成であればそろそろ建築の申請手続きにかかっていかなければならない時期。

果たして住宅展に間に合うのか、一社だけ構造見学会になるのか。

最後はマンパワーDIYで乗り切ろうと考えている今日この頃です。

ウッドパーク入江についてはこちら

https://www.jiwood.or.jp/irie/

4/9~4/10 金沢市利屋町にて完成内見会開催!≪予約制≫

4月9日(土)10日(日)10:00~17:00。金沢市利屋町にて完成内見会を開催いたします。

窓を通じて「自然を身近に感じる暮らし」をコンセプトにしています。

床の無垢フローリング珪藻土をもちいた温かみのある空間。室内のイメージに合わせて建具は造作となっています。

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2階の子供部屋からも自然が眺められ、どこにいても居心地良い場所となるよう設計しています。

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2階は高低差のあるちょっと面白い廊下。各部屋にはそれぞれの階段で行く立体的な間取り。

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事前予約制となっております。お電話、または下記よりメールにてご予約ください。

http://www.chubu-jc.com/private-viewing/3031/

ご来場お待ちしております!

たてもの探訪「河井寛次郎記念館」

京都の清水寺の近くにある「河井寛次郎記念館」。京都で見ておくべき建物とのことで行ってきました。ちなみに河井寛次郎は大正から昭和にかけて活躍した陶芸家で、民藝運動の先駆者として知られています。「暮らしが仕事 仕事が暮らし」という言葉を残しています。その河井寛次郎が1937年に建てた住まいを訪問。

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飛騨高山の民家を参考に設計したとのことで、太い梁や柱などの構造が見える力強い空間です。

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中央には吹き抜けがあり、下の階だけでなく吹き抜け廻りの各部屋も見えるように設計されています。民家はいくつか見たことがありますが、これまで見たことのないような抜けのある空間設計です。

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吹き抜けからもそうですが、入ってくる光が床や天井に柔らかく反射して室内を照らすことでとても穏やかな印象を受けます。懐かしい雰囲気に思わず椅子に座ってボーっとしてしまいました(笑)

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中庭を挟んで陶房や窯があります。正面から見ると小さいのかと思っていましたが、敷地の奥が深く高低差もあり楽しく歩き回りました。

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私が訪問した時は人でいっぱいで、中に入るのにもちょっと待ちましたが、椅子に座ってボーっとしているうちに、ふと我に返るといつの間にかこのような空いた状態に。どれだけの時間ボーっとしてたのか不安になるくらい静かになっていました。

 窓の配置の仕方で光の陰影や反射がとてもきれいに見えることが良くわかる河井さんの家でした。

金沢市田上町にて「ショーホーム」オープン!!

3月19日(土)~5月8日(日)10:00~17:00。金沢市田上町にてショーホームを展示いたします。

お引渡し前のお住まいをお借りしての期間限定の展示となります。

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コンパクトなお住まいですが、見どころがあちこちにあります。ナラの無垢フローリングやシナベニヤなどナチュラルな素材感もぜひご覧ください。

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予約制となりますので事前にご連絡をお願いいたします。ご来場お待ちしております。

あったか体感会@環の里 2/26 27

2月26日(土)27日(日)10:00~17:00。金沢市乙丸町のモデルハウス「環の里(めぐりのさと)」にて「あったか体感会」を開催いたします。

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当日はフルーツサンドの「フルーツハウス」さんのキッチンカーもやってきます。ぜひお越しください。

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たてもの探訪「宿根木の街並み」

ここは新潟県佐渡島。島の南に重要伝統的建造物群保存地区の宿根木(しゅくねぎ)の街並みがあります。

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江戸時代に北前船の寄港地として発展した港町で、この街並みは舟大工によって作られたと言われています。海からくる風に対して外壁は木の板を張ったものに。町全体がほぼこのような板張りとなっています。

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迷路のように入り組んだ路地にはレトロな看板のある郵便局が。懐かしい風景がそこかしこに。

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ジブリに出てくるようなこの竹藪のトンネル。この先に行ってみると。

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宿根木の屋根が見渡せる風景が広がっていました。

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このように古くから残る家々には瓦屋根や板張りの外壁など、自然素材が使われています。風雨にさらされ時間の経過とともに風景になじんでいく自然素材。現代においてはコストや法令上の制限もありますが、メンテナンスしていくことで長く使い続けることができることを、このような古くから残る街並みは教えてくれているのかもしれません。

と、このような古い街並みや建物ばかり見ているので、ふと竪穴式住居や校倉造を提案しないように気を付けています。

たてもの探訪「関宿」から

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

お正月のお休みを利用して三重県に。訪れたのは関宿(せきじゅく)。昔の東海道の宿場町です。

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江戸時代から明治時代にかけて建てられた家々が200軒ほど残っている場所で、昔はお伊勢参りや参勤交代などで賑わっていた宿場町です。

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このような瓦の街並みが1.8キロほど続く歩きがいのある街並みです。通りの左右にずらりと並ぶ町家は現役の住宅や店舗で、まさしくサスティナブル。このように長い街並みの中で、場所によって特色がそれぞれあるようです。

東海道の宿場町として残っている場所は数少なく、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

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こちらは銀行ですが、ATMコーナーではなく

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「現金自動取扱所」の表記。渋い。

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こちらの郵便局では敵の侵入を防ぐためか、ずらりと柵がしてありました。

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こちらは歴史資料館。玉屋という旅籠だったそうで、今見ても壁の丸窓の模様がカッコ良い。

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このように建物が長く残る要因には、災害や戦災を免れている。構造的に丈夫である。残していきたい魅力がある。などの要因があります。スクラップ&ビルドと言われる現代の住宅の在り方は、建物そのものの魅力を考えることが重要であるのかもしれません。

年末・年始休業のお知らせ

本年はご愛顧を頂き誠にありがとうございました。

12月29日(水)~1月4日(火)まで休業とさせていただきます。

なおモデルハウスは1月8日10:00からオープンいたします。

2022年は1月5日(水)から通常営業となります。良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします!

2022 年賀状用(中部ジェイ・シィ)

能登の街並みから

今日は雪の中、能登の輪島まで。重要伝統的建造物群保存地区の門前の黒島地区にちょっと寄り道。

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黒い瓦や外壁と雪のコントラスト。江戸時代から続く漆黒の街並みはとてもキレイです。建物のボリュームを抑えてあるため青空が広く、ますます黒い建物が映えます。

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黒島地区からほど近い丘の上で壮大な自然を目の前にした建築計画。

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建物が自然に対してどうあるべきかを模索しながら計画を進めていきます。