価値ある住まいをデザインする

石川県の建築会社「中部ジェイ・シィ」のブログ

素材の話「大谷石(おおやいし)」

現在建築中のモデルハウス。エンドレスかと思われた建築工事ですが、意外にも順調に完成が近づいてきました。大工さんをはじめとする多くの方々のご協力あってこそだと思います。本日は玄関に選んでいた素材、大谷石(おおやいし)の工事が始まると聞き、朝から現場に直行。

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大谷石とは栃木県宇都宮市大谷町で採掘される石で、昔から様々な建築に使われてきました。これは神戸にあるお屋敷の壁に使用したもの。三大建築家の一人、フランク・ロイド・ライトの設計です。

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こちらは栃木県の公共施設の壁。隈研吾さんの設計。

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ライトが設計した旧帝国ホテルの玄関にも使われています。ベージュのような色の中に茶色の斑点が入った、温かみのある素材。

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今回は玄関の床に使用。さっそく、工事をのぞいてみると。温かみ、温かみ??

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色、冷たっ!!

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緑色のような青色のような、イメージとは全く違います。これは違う石では。

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さっそく調べてみると、大谷石は青から白、そして茶色へと色が変わるようです。運ばれてきたものは水分を含んで青っぽい色ですが、乾いてくると白っぽくなり、斑点の部分には鉄が含まれていて酸化して茶色に変わるとのこと。木材もそうですが、年月とともに育つ素材。モデルハウスは10月7日のオープンに向け最終段階となっております。