価値ある住まいをデザインする

石川県の建築会社「中部ジェイ・シィ」のブログ

たてもの探訪【サグラダ・ファミリア】

たてもの探訪初の海外の建築は、スペインのバルセロナにあるアントニオ・ガウディの「サグラダ・ファミリア」。2026年の完成を目指して100年を超える歳月をかけて建築工事を行っています。いくつかのクレーンがくっついている様子はまさに現場。

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下から建物を見上げると、ビッシリと彫刻で埋め尽くされています。この建物の主任彫刻家は日本人の外尾さんという方だそうで、この建物に日本人が関わっていることを初めて知りました。

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外観はテレビや写真で見かけることがあったので、おおよそのイメージはなんとなくついていました。それに対して内部はあまり知らなかったのですが、もの凄い光景になっていました。柱が枝のように分かれて天井を支えており、直線がなく人工的というよりは自然的な感じがしました。

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圧倒的だったのは光。ステンドグラスから入ってくる色とりどりの光が幻想的な空間をつくっていました。現代の人でも驚くので、昔の人はもっと驚いたのではないかなと思います。

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エレベーターに乗って塔の一部、高さ65mまで行くことができます。あまり高い建物が見当たらないバルセロナ市街を一望。

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建築中の様子も見ることができます。この塔の上についている果物の彫刻は、現代のアレンジ。基本的な設計はガウディですが、意匠的な部分は携わっている方々が考えて作っているということです。

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登りはエレベーターですが、帰りは階段。400段ほどあるらせん階段を延々とおりる羽目になりました。結構足にきます。

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実は当初設計を任されたのは別の人で、工事着工後にガウディが設計を担当することになったそうです。当時、30代前半の無名の建築家のガウディでしたが、一生をかけてこの建築に携わることになりました。当初300年はかかると言われていた建築工期が、技術の発展により140年ほどで完成予定となっています。

完成予定の2026年はガウディの没後100年にあたる年。いつか完成したサグラダ・ファミリアを見てみたいと思います。