価値ある住まいをデザインする

石川県の建築会社「中部ジェイ・シィ」のブログ

たてもの探訪【有田の街並み】

ここは佐賀県西松浦郡の有田町。江戸時代から続く有田焼の産地として知られている地域です。道路の両側に昔ながらの街並みが建ち並ぶ風景がおよそ2kmほど続いています。江戸時代から明治、大正、昭和と各年代に建てられた建物が混在しており、この通りが建物の博物館のようになっていました。

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大通りから路地に入っていくと

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大通りとは違う風景が広がっています。石畳になった車がやっと通れるほどの道。漆喰壁の白色と山の緑のコントラストがきれいです。

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この裏通りには「トンバイ塀」と呼ばれる塀が続いています。トンバイとは窯に使った耐火レンガで、そのトンバイを再利用して塀に用いたのがこのトンバイ塀だそうです。色や形がバラバラでとても味のある塀です。規則正しく作られたものとは違う美しさがあります。

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色々な街並みを見ていると、その地域によってさまざまな特徴が見られます。住んでいる方々にとっては、当たり前過ぎてなかなか気づかない部分かもしれません。もちろん我々の地元の建物にもそんな特徴が出ています。

旅行に行かれた際には、その地域の建物が長い年月をかけて培ってきたものを探してみるのも一つの楽しみかもしれません。