ここは秋田県仙北市の角館町(かくのだてまち)。江戸時代からの武家屋敷が数多く残っており「みちのくの小京都」と呼ばれる街並みとなっています。黒い板塀が白い雪とコントラストが美しい街並みです。
この地区には古い武家屋敷が数多くありますが門の中には車が停まっている家も見られ、実際にお住まいになっているようでした。この道路幅や区画割は江戸時代から続くものだそうで、かなり広々とした敷地になっています。
実は角館を訪れた日は1月1日、お正月の日です。開いているお店もまばらでしたが、この堂々とした門構えのお屋敷がオープンしていたので、内見させていただきました。
秋田県の重要文化財「青柳家(あおやぎけ)」。江戸時代にこの地方を治めていた佐竹北氏の家臣である青柳氏が、代々住み継いできたこの母屋は築200年を越える建物です。
漆喰の白い壁と漆塗の構造材や板戸のコントラストが古い建物ながら、モダンな印象を受けます。
蔵の中には鎧や刀、火縄銃などが数多く展示されていてこれだけでも見応えがあります。
敷地面積はなんと3000坪。その中に6つの建物が配置され、しかも敷地内には青柳家の神社まであるなどとても壮大なお屋敷でした。
青柳家を出てぶらぶらしているとお寺のような建物が。門にかけてある看板には「角館公民館」の文字が。新築で建てたわけではなく、古いものを利用した公民館だそうです。景観を守りながら受け継がれていく街並み、これからもずっと残ってほしいと思います。
この1月1日の時点では北陸は雪がなく、久々に積もっている雪を見たと嬉しくなっていましたが、その10日後には雪かきで筋肉痛になっていようとは夢にも思いませんでした。